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講義に関する指針(β版 2005.11.30- うまく書けるかなあ…

 教職課程なので、教師をめざしているのでしょう。

 どういう教師をめざすのか、そのために在学中にはどんな力を、どうやってつけていくのか、自分の計画(マイ=カリキュラム)をつくっていきましょう。自分で研究・実践していくというのが前提です。

 講義はマイ=カリキュラムへの刺激・栄養にしましょう。

 教職の単位は多いように感じるかもしれません。課題はたくさんあると感じるかもしれません。でも4年間たって、もう現場で教育することがあることを考えると、教職の講義だけでは全く足りません。講義をうまく利用しつつマイ=カリキュラムを充実させてください。

 やむを得ず、欠席することがあるかもしれません。必ず次回までに、レジュメを揃え、内容を友だちや先輩・後輩に聞いておきましょう。90分かかった講義なら、それ以上の時間がかかるはずです。時間のない場合でも次回の講義がさっと聴き始められるような最小限の概要は聞いておきましょう。
 「次の回」まで何もしないでいると、「次の回」の内容もわからなくなってしまう可能性が非常に高いです。特に、系統的に講義を組んでいるものの場合は、欠席回とその次の2回がわからなくなるということは、大きな損失になりかねません。
 講義冒頭では、講義の流れや課題について説明することが多いので、遅刻されると伝わるべきことが伝わりません。遅刻してきて、「はじめに何言ってた」と回りの人に聞く人がいますが、答えている間は講義が聴けませんから、それをとても嫌がっている人が結構います(感想文で「私語している学生を注意してだまらせろ」と書く人は、けっこうこのケース)。
 「ちゃんと聞ける人」がいるということはそれ自体が教師としてやっていく重要な力です。「さぼり」でなくとも、教職課程では介護等体験や教育実習で、大学を何日も離れることがあります。今からきちんと教えてもらえる人間関係をつくっておきましょう。ひとりぼっちのまま、単位を取っていくことは、教員免許新課程になってからは極めて困難になったと思えます。
 また、人に教えるのは、教師になりたいあなたやまわりの人にとって、教える練習をする絶好の機会です。内容を再構成したり、例を差し替えたりして、加藤よりうまく教えることに挑戦してみてください。とても力がつくと思います。時には単位をとりたいだけの人をinspireするような返しもしてほしいと思います。よろしくお願いします。

 課題を出されて、それをこなすだけだと、「いい生徒」「いい学生」にはなっていっても、教える側の力はなかなかつきません。課題を出す側になるわけですから、そういう力をつける練習もしてください。
 加藤がたとえ課題を出さなかったとしても、「今日の講義で学んだことを活かすためにはどんな課題を出したらいいか」と自分で考えてみて、余裕があれば自分で考えた課題をやってみましょう。他の人に出してみましょう。
 加藤が課題を出した場合、まず、その課題によってどんな力をつけるのか(課題の趣旨)を考えて取り組みましょう。課題の出来具合ももちろん大事ですが、「なぜこの課題を出したのか」をつかんでいるか、ということもとても大事なことです。課題の趣旨に添って、課題を「変える」こともありえます。例えば「表」をつくる課題の場合、やっているうちに表の欄を増やしたり、変えたりしなければならなくなることがあります。それは課題のレベルを自分で高めたことになるので歓迎します。レベルを低めてフォーマットを変えるのは困ります。
 課題は、指示した以上の内容を含んでいるときがあります。つまり、100%できる・埋めるようになっていない場合があります。まずは、その時の課題の趣旨に添ってできるところをやりましょう。講義でやっていないことでも、いずれつけておいてほしいことも載せてある場合があります。独学で調べたり先輩に聞いたりして、挑戦してみてください。

 資料を配っても、全部使わない場合があります。講義でやったことをもとに自分で分析の練習をしたり、「何でこの資料を配ったんだろう」と考えて、どう使うかを考えると、とても力がつきます。同じ講義を、加藤とは別の資料をつくってやってみてください。とても力がつくでしょう。資料やビデオは、わざと古いものにしている場合があります。たいてい1999年前後のものだったりします。手を抜いているのかもしれませんが(^_^) 、最近はどうなっているのかをぜひ調べてみてください。そうするとその後の変化がわかって、私が言おうとして言わなかったこともわかってくるはずです。またそういう資料は、定番化をはかっています。私の講義を受けた人はもう5000人はこえていると思います。そういう人たちの間で、共通の話材にしてほしいのです。もちろん武蔵大学の在校生同士の話材にもなってほしいですね。ただ、驚かせよう(?)と工夫しているもの(「あのゲスト」「あの図」「あの歌」「あのゲーム」など)は内緒にしてくださいねm(_ _)m。・・・それだけ印象に残っている人も多いようですが(^_^;)、もちろん、それによって何を講義しようとしたのかが重要です。

 提出した課題は、全部コピーして保存しておいてください。ファイルのものもプリントアウトして保管しておいてください。「あなた」は、一人目の「生徒」でもあるのです。自分がどう成長したかの軌跡を残し、時々ふりかえることは極めて大切です。

 教育において、どういうテストをするかは、とても難しいことです。武蔵大学に来てから、テストについても試行錯誤をはじめました。これまでは基本的にレポートで、テストはあまりしませんでした。定期試験中にテストを実施する場合、プリント、ノート、テキスト、自分の提出した課題などは必ず全部持ってきてもらうようにしています。持ち込み「可」ではなく、必ず持ってくるのです。そこからも出題するので、忘れると回答できない場合もあります。揃えて保管しているか、持ってきたか、も評価に含んでいるわけです。ご注意あれ。

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